2018.12.17
ホビーラホビーレの毛糸が作られるまで(前編)
ホビーラホビーレで人気の秋冬糸ロービングルル、そしてカラフルパレット10がどのような場所で作られているか、をご紹介します。
ロービングルル、そしてカラフルパレット10は、日本の極めて高い技術力と希少な設備を有している工場で作られています。
これらの毛糸は、現在主流の仏式紡績ではなく、低速回転により繊維にやさしい英式紡績によって作られています。 ゆったりと紡績する手法なのでどうしても時間がかかってしまいますが、その分ふっくらとやわらかい糸に仕上がり、 特に繊維長の長いモヘヤ・アルパカ・ウールに適した方法です。
<ロービングルル>は、上質で柔らかなウールにモヘヤをブレンドし、糸に撚る前にかすり染めにし、殆ど撚りをかけずに紡績したロービングタイプの糸です。 大玉タイプなので、糸つぎの手間もなく、スイスイ編めます。ロングピッチの色の変化で色々な編地が楽しめます。
<カラフルパレット10>は10色でかすり染めをし紡績した糸を、 杢調のカラフルなロービングヤーンに仕上げました。 アルパカの独特なぬめり感にウールをブレンドすることで生まれる、なめらかなタッチとロンググラデーションの多彩な色の変化が魅力です。
毛糸が作られるまで
まずは、太さや長さがまちまちな動物繊維を出来るだけ均質な繊維にして糸を作るところから始まります。
写真は、スライバーと呼ばれる繊維の太い束のかたまりです。
さきほどのスライバーをどんどん引き伸ばして、細く細くしていきます。
それにしても繊維が発している光沢が美しい!
くしで繊維を引きそろえながら、繊維の質を整えていきます。
”空気を含ませながら引き伸ばしては、撚りをかける”、この工程を数回行うことで、繊維を均一に整えるとともに、糸の風合いを作り出していきます。
この撚りをかけていくのが英式紡績の特徴でもあります。
スライバーを引き伸ばして巻き取り、さらに引き伸ばして細い状態でまとめます。
スライバーをある程度の太さにしたら、今度はカセの状態にします。
これで糸を染める準備が完了しました。
(後編へ続きます。)
コラム掲載の毛糸
ロービングルルはこちら
https://www.hobbyra-hobbyre.com/c/300/300yarn/519/535
ロービングルルグランはこちら
https://www.hobbyra-hobbyre.com/c/300/300yarn/519/1234
カラフルパレット10はこちら。
https://www.hobbyra-hobbyre.com/c/theme/3397
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