リバティプリントと雅姫さん　9月20日発売

雅姫さん：

もともとドット柄の〈ペッパー〉好きで、
〈スプリンクル〉の点描画の筆致を見た瞬間に胸に響きました。
しかも、目を凝らすと小花がひっそりと抽象的に描かれていて、光の揺らめきにも感じられる。

そんなアーティスティックなデザインが、
身近な存在になったらおもしろいと思って選びました。
色使いは複雑だから想像以上に悩みましたが、
柔らかなトーンの2タイプと深いベーシックカラーで構成したひとつを揃えて。

モダンながら細やかでニュアンスもある柄だから、色や柄違いの布合わせが楽しめます。
服に仕立ててもどの色を抜き出すかでコーディネートが変わり、着回し力が高いと思います。

雅姫さん：

フルーツは惹かれるモチーフで、今回気になるものがあったら入れたいと考えていました。
そして、選んでいて目に留まったのが、この〈カラント〉です。

実際のスグリを思い浮かべながら吟味した配色は、印象ががらりと変わる２タイプ。
ひとつは黒ベースで、背景となる葉はカーキ色が中心。
果実には落ち着いたパープルの濃淡をつけて、スパイス的にアイボリーも散りばめました。
もうひとつはベージュを地に敷き、葉は茶系。
果実は明るいピンクや水色をミックスした、ポップな色合わせに。

葉と実が密に配された柄なので、子供服や小物に使いやすいですし、かわいいけれど甘すぎない。
大人が着こなしに取り入れても、シックな雰囲気を醸し出してくれるはずです。

雅姫さん：

小花と羽根の形をした葉を組み合わせ、花の中央に差し色が施された柄。

ひと目見たときに、アンティークのワンピースやフレアスカートが頭にふと浮かびました。
そのファーストインプレッションを大切に、
今回作ったのはふと懐かしさが香るような色使いの４種類です。

ベースは秋を意識した、少しダークな色調。
花芯は地色から湧いてくる景色とバランスを考えながら、
コントラストをつけて効かせたり近いトーンでなじませたり。
同色の花と葉が浮き立つので、差し色は心地よいリズムを生むアクセント。

モチーフは小さくても華やかさが感じられ、
でも気負わずいろいろに使える小粋なレトロ調に仕上がりました。

雅姫さん：

シャープな線で描かれた草花が入り組んでいて、淡い地色がちらちらのぞく〈ロザリンド〉。

そんな、繊細なタッチのリバティプリントが、
愛らしい小花の代表的なデザインといわれるのもうなずけます。
私も「らしい」と感じていて、
娘が幼いころにハグ オー ワーで作った服を着せた思い出が蘇る柄です。

今回は、地の色を軽やかなアイボリーやグレーにして、葉はオーソドックスなグリーン系。
花は目を引く暖色もあれば、溶け込むようにやや渋めにしたものも。
もちろん全体のトーンバランスを調整しながら、印象が異なる４つのラインナップです。

雅姫さん：

ホビーラホビーレとハグ オー ワーのコラボレーションによりアレンジを加えたスペシャルは、
1991年にデザインされた〈ウルシニア〉がベース。
もとはマーガレットをモノトーンで綿密に描いた、優しくもダイナミックにも見える柄です。

そんな眺めから使うイメージを巡らせた結果、
マーガレットを少し小さくして、花同士の間隔を広めに配置。
背景の水玉を減らしてやや大きくすることで、
抜け感を出しながらそれぞれの存在を際立たせました。
その効果を後押しするベースはブラック、ダークネイビー、ボルドーの３色。

そして、花と水玉の間にゆとりを持たせて生まれた躍動感から、
〈ウルシニア・ダンス〉と名づけました。
エレガントさがあって気持ちが弾む仕上がりなので、
ファッションにインテリアにとプラスしてみてください。

モデルである一方で、東京自由が丘に着心地の良い大人のカジュアル服の店〈ハグ オー ワー〉と、
暮らしを彩る衣食住を提案する店〈クロス＆クロス〉の2店舗をプロデュースし自らデザイナーも務める。
そのライフスタイルは幅広い年代の女性の憧れであり、それらをまとめた著書は30冊以上に及ぶ。

インスタグラム　@mogurapicasso
ハグ オー ワー公式インスタグラム　@hugowar_vintagechic
ハグ オー ワー公式ホームページ　https://hugowar.jp/